はじめまして、アルツァといいます。
少人数の会社ですが、「誠実」をモットーに、
お客様の気持ちを汲み取れるように、
日々業務に取り組んでおります。
ARZA Blogでは、材料のこと、技術的なこと、私たちの体験談とか、
いろんなことを盛り込んで更新していきたいと思っています。
さて第1回目は、「素材 part1」です。
part1というのは、あまりにも多種多様すぎて、
1回きりでは話しきれないからです。
今回は家具の基本「突板(つきいた)」について少し・・・。
突板というのは木を薄く(0.3ミリ程度)スライスしたもので、
それを合板に貼り付けたものを家具の材料として使用します。
私たちが家具を作るにあたって、まず材料を“吟味”します。
その中に突板も含まれるのですが、
これまたいろいろな種類があります。
ブナ、メイプル、チェリー、オーク・・・とたくさんあります。
理論的には、木の種類だけ突板にできるはずですが、
やはり流通面とトレンド性で決まるらしく、
そんなにはありません。
今はウォールナットがトレンドなのですが、
イタリアのデザイナーの多くはチェリーを使いたいけど、
木目のきれいなものが少なくなってしまって、
ウォールナットにシフトしているという話を聞きました。
何か業界の動きで私たちの好みを左右されているような気がして、
きれいなものをきれいと思える客観的な目は忘れたくないものです。
【突板】
天然木を薄くスライスした、表面仕上げ用の単板です。
これを貼った板を天然木化粧板といいます。
天然木がもつ木目の美しさをそのまま活かすことができる為、
見栄えが良く、質の高い仕上がりが期待できます。